ゼロポジション
ゼロポジション
本来のゼロ・ポジションは1961年にインド人の整形外科医(大学の教授です)であるSahaにより提唱された肩を挙上した時の位置を言います。

本来のあるべき姿
大原治療センターでは、お身体の各部位が本来あるべき元のポジションに戻ることをゼロポジションと呼びます。
通常は真横から体を見ると耳垂(耳たぶ)、肩峰(肩の骨の先)、大転子(太腿の骨の出っ張ったところ)、膝(膝のお皿の後ろ側)、外果前5~6㎝が一直線に並ぶ。
神経の通り道である背骨のゆがみがなく、脳からの信号を自律神経、知覚神経、運動神経へ正しい伝達が出来ます。
全身の筋肉に無理がなく、自然に骨格が正しい状態になり、内蔵の圧迫がなくなり、しっかり働ける内蔵になります。
内蔵がしっかり働くと代謝が上がり免疫力が高まり病気にならないカラダになります。
ゼロポジションで、あなたは痛みのない健康なからだになります。
きれいな背骨は脳脊髄液のながれを良くする
頭を15度傾けるだけで首には30kgの負担がかかるといわれており、日常生活をしているだけで背中が丸まっていきます。
脳と脳脊髄液
脳は豆腐のように硬い頭蓋骨の中で脳脊髄液の中で浮かんでいて、外からの衝撃から守られています。
脳は、脊髄へと繫がっています。
脊髄も脳と同じように硬い背骨の中で脊髄液の中で浮かんでいて外からの衝撃から守られています。
脳脊髄液は絶えず循環して、24時間に約500 ml(1分間に約0.35 ml)産生され、1日に約3〜4回入れ替わっているそうです。
脊髄は背骨と脊髄液に守られている
背骨に歪みが生じ 脳脊髄液の流れが頭蓋から脊髄の方向、末梢神経の末端へというように、上流から下流へとスムースに流れて吸収されて行かないと、頭蓋内で流れが滞ります。
脳脊髄液の流れが滞ると脳は溜まった水の圧力で押しつぶされストレスにより十分に力が発揮できなくなります。
すると、脳 内臓 筋肉 各器官 すべての働きが低下します。
背骨は大黒柱で神経の通り道
神経とは神の通る径
脊髄神経=神が通る径(道)
仙骨=仙人の骨
アトラス(第一頸椎)=天空を支える神(ギリシャ神話)
頸椎二番=仏様(日本)
仙人・神が通る径を天空へと昇るルートが背骨です!
身体に関するあらゆる情報は、脳から脊髄を通じて各器官組織へと送られます。
すべての情報を管理してる脳は、自分の身体の状態を常に把握して、もしどこかに異常が起こるとただちに修復にとりかかります。
すべての命令の通り道である神経が椎骨のズレ、ゆがみなどに圧迫されると、脳からの正常な神経伝達が伝わらず、各器官の正常な機能が低下し、重大な病気を引き起こす原因となります。
きれいな背骨は骨盤のゆがみも自然に矯正される
背骨は、首の頸椎は前カーブ、胸の胸椎は後ろカーブ、腰の腰椎は前カーブ、と緩やかにS字曲線を描くのが自然です(ゼロポジション)。
上の図は、背骨のゆがみ3タイプです。
骨盤のゆがみは腰痛の原因ですと聞いたことがあると思います。
何故、骨盤が歪むのか?骨盤のゆがみを力で矯正しても歪んでいる原因から改善するべきだと思いませんか?
じつは、背骨のゆがみは骨盤も歪ませてしまいます。
では、なぜこのように背骨に歪みが出るのでしょうか?
この背骨のゆがみが改善されると、自然にゼロポジションになっていきます。
猫背
現代人の大部分は胸椎の後ろカーブがきつい猫背になってます。
肩が前に出る「巻きこみ肩」の姿勢になり、胸郭の開きが悪くなり胸が下がり見た目年齢も大きく損をします。
そして、胸郭の動きが制限されるため呼吸が浅くなり、新鮮な酸素を身体中に送ることが出来なくなります。
肋骨が下がるため内蔵が圧迫され、働きが制限され代謝が落ち太りやすくなり、免疫力も落ちます。
そのため、冷え性などの慢性の症状が起こりやすくなり、疲れやすくなります。
首の後ろには、自律神経が通っているので自律神経失調症などの不快な症状が起きます。
考え方がネガティブになり暗い印象になります。
後頭骨が前に出ることで脳脊髄液の循環が滞り、頭痛やめまい、物忘れなどが起きやすくなります。
反り腰
人間の体は、前側に重みが偏っています。
胸郭も内臓も、体の前側にあり、体の軸となる背骨は体のぎりぎり後ろ側にあります。
普通に立つだけでも前に倒れそうになる力と対抗しないといけないため姿勢を保持するための筋肉、「主要姿勢筋」はすべて体の後ろ側についています。
反り腰の人は、姿勢を支えるはずの背面の筋肉がうまく働けません。
主要姿勢筋がうまく使えない人は、体の「前に倒れそう」になる力に負けて、裏から骨盤の後ろにつながる大腿二頭筋が弱いために骨盤が前傾します。
そこで体が倒れないようにバランスをとろるために、腰を前に出しバランスを取ります。
これが「反り腰」です。
脊柱起立筋と、その近くで背骨同士をつなげている深層筋だけが常に踏ん張ってる状態です。
見た目に何も問題がなさそうでも腰には大きな負担がかかり続けています。
側弯
脊柱を正面から見た場合に、左右に曲がっている状態を脊柱側弯症といいます。
側弯症のうち80-85%原因がわかっていません。
特に思春期の女児に多く見られ、大人になってから側弯症に気が付くこともあります。
無症状であることも多いと言われてますが、背骨が歪んだ方向に引っ張られてる状態に耐えています。
肩こり、腰痛、疲れやすいなどの症状があります。
背骨・骨盤はなぜ歪む
骨盤のゆがみは腰痛の原因と言われてますが、では何故骨盤が歪むのでしょうか?
歪んでいる原因から改善しなければするべきだと思いませんか?
じつは、背骨のゆがみは骨盤も歪ませてしまいます。
では、なぜこのように背骨に歪みが出るのでしょうか?
この背骨のゆがみが改善されると、自然にゼロポジションになっていきます。